新橋演舞場 5月昼の部

今回は右で観劇
1列目なのでそれほど舞台も見切れず花道も見えるので
断然見やすい。

1幕目 「毛谷村」

亀治郎のうまさが目立つ!
男装した女性という難しい役どころをうまくこなしている!

最初と中盤以降の演じ分けはさすが。
染五郎も一本気ないい若武者っぷり
で、観ていて気持ちのいい舞台

2幕目 「舞踊いろいろ」

藤娘 福助 
多少クネり過ぎてるような気がしないでもないが、
いつもながらのいい感じ。

でも、あんまり可愛くないんだよなぁ・・ 藤娘ってのは個人的には
豊口めぐみ とか 矢作紗友里とかそういうキャラなんだけど
今回の福助のは、後藤沙緒里が声充ててるような感じがするんだよね。


なんか違和感があるというか・・

って、成駒屋みてこんな事を考えるのはおれくらいだけどww

三社祭
こちらでも
染五郎 亀治郎 のコンビ

善玉 悪玉の不思議なキャラクターによる踊りを楽しませてくれました。

勢獅子
歌昇の鳶頭が実に粋でいなせだわ・・・
これこその江戸の祭だねぇ。


3幕目 「一本刀土俵入」
長谷川伸の手による新歌舞伎

主人公の吉右衛門演じる駒形茂兵衛が実にいい。

序盤のダメダメ力士だったのが
10年後には漢義あるふれる任侠になっている、この演じ分けが素晴らしい。

ヒロインのお蔦も芝雀がこれぞという位のハマリっぷり。

先ほどはいなせな鳶頭を演じていた歌昇が、うって変わってごろつき野郎を
熱演して、これも舞台を引き立てる。

序盤の我孫子屋での吉右衛門芝雀のやりとりは、うらぶれた酌婦の身分でも
情けをわすれないお蔦、うだつの上がらないダメダメ力士の茂兵衛
を、本当に細かいところまで描いていて、みていてすっかり引き込まれてしまう。

クライマックスの茂兵衛が最後の意地を見せるところは素直に漢惚れしました。

長谷川伸の作品って言うのは、なんだかんだで日本人の琴線に触れるモノがあるのかしら