「ダークナイト」
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
アメリカでは興行収入がなんとタイタニックに継いで、史上二番目の大ヒット中とのこと
その割に日本で話題になってないのはなんだかなぁ、という気分
まぁ、ポニョにスカイクロラーに花男Fに動員が見込める邦画が目白押しで
スクリーンがそっち優先ってのはあるんだろうけど、もう少し日本で
注目されてもいいんじゃないかしらねぇ?
いわゆるアメコミの王道である、勧善懲悪ヒーローモノとは違って、大人向けの
テイストに仕上がった作品で、アメリカでのヒットも宜なるかな。
ジョーカー役のヒース・レジャーはまさにイッちゃってる狂人を怪演!
安定剤と睡眠誘導剤の服用しすぎで、クランクアップした直後に死んでしまった
だけのあって、演技には何とも言えないオーラと迫力が!!
金とか復讐心とかそういうものではなく、ただ快楽のためだけに犯罪を行う
サイコパス(なんせマフィアからせしめた札束をそいつらの前で燃やしちゃうんだからww)
はまさに彼のはまり役で、彼しかできない役だったと思う。
だいたいお互いに爆弾の起爆装置を持たせて「先に相手を殺さなきゃおまえが死ぬぞ」って
人間の良心を試すとか、まさにメフィスト!
人の心を弄び秩序をぶっ壊すことだけに生き甲斐を感じるサイコパスと
対峙しなければいけないバットマンは、ヒーローなのに苦悩し続ける姿で描かれて
今までのアメコミヒーローとは一線を画した姿。
ジョーカーを見つけるためとはいえ、個人のプライバシーを暴くことに罪悪感を
感じる姿は現代ならではかしら。
「ホワイトナイト(光の騎士)」と呼ばれる地方検事と「ダークナイト(闇の騎士)」である
バットマンが協力してジョーカーに立ち向かうんだけど、この彼もまた
大どんでん返しがあって・・・
「ダークナイト(闇の騎士)」ってタイトルに込められたバットマンの立場が
まさにこの作品を象徴しているよう。
他にもアジア系の悪役とか(今までアメコミヒーローものでアジア人の悪役ってあまり
出てこなかった)今までのヒーローモノとは違う要素をいろいろと含んだ作品なので
これはかなりオススメ作品だと思うけどなぁ。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1168502.html
なんだか最近は洋画不振らしいけど、こういう作品をきちんと宣伝しないから
不振なんだと思う。
たしかにハリウッドの作品は、素人目から見てもとりあえず「金をかけました!」という
作品が増えて、つまらなくなっているという意見もあるけど、(まぁ、そのへんは投資ファンドの
影響もあるらしいけど)決して国際的なセールス力のある作品を作れなくなった
というわけじゃないと思うけどなぁ。