スカイクロラ

監督が押井守で音楽が川井憲次なので、なんだか随所随所に攻殻ちっくな
シーンがちらほら。
オルゴールの流れるシーンとかとかすごくイノセンスっぽい。


やはり空中戦の映画だけあって、空戦シーンのこだわりはさすが。

冒頭の撃墜されて脱出するシーンでは、ちゃんと後部プロペラの機体らしく
最初に爆薬でプロペラを吹っ飛ばしてから脱出(まだ射出座席は開発されてないらしい)
するところや、後部プロペラで長い主脚の機体らしくやや前傾気味の
姿勢で降りてる着陸シーン、地上でのエンジン始動シーンのリアリティ
など、その辺のデティールに関する拘りはさすが押井監督か。

「タバコ」がストーリーの進行上、それなりに意味を持ってくるのはわかるんだけど
着陸早々いきなりエプロンで吸い始めるのはどうかと・・ww

まぁ、戦時下という状況はわかるけど、いくらなんでもアレはないだろ?

戦闘機だけでも単発双発、エンジン配置、などが違ったモノが数種類、
爆撃機や空中給油機なんかを併せれば、10種類以上の機体が登場し、
どれも、デザイン的によくできたカッコイイ機体ばかりなので
是非とも食玩やプラモデルを発売してもらいたいところ。


あんなにカッコイイ機体ばかりなのに、あのまま死蔵されてしまったら
非常に勿体ない!


キャスティングに関しては、まぁ、演技力のある俳優ばかりなので
そこまで違和感はなかったけど、整備士役の榊原良子がさすがだった。
(あれ、田中敦子でもよかった気がするけど、少佐になっちゃうかww)

最後のエンドロールのところで「軍事考証 岡部いさく」とあったけど、
なんとなくヴァンパイアやワイバーンみたいな機体が出てきたのは、この人のせいかしら?
(主人公の震電っぽい機体以外は全体的にはドイツ機っぽい機体が多かったような)