歌舞伎座夜の部 

一等と二等席しか空いてなかったので、最悪幕見にしようと思ったけど
奇跡的に戻りチケットで3Aの前の方が取れたので観劇

平日夜なのに幕見席含めて満席!

勘三郎 玉三郎 仁左衛門と人気どころ勢揃いの公演だからこそか。


最初の演目は
「将軍 江戸を去る」

これは昭和期に書かれた新歌舞伎で自分にとっては初めて見る演目

慶喜江戸開城の舞台裏を描いた物語

3256の慶喜もいいんだけど、橋之助山岡鉄舟を好演!

ただ慶喜水戸藩出身であるということの意味とか、
「勤皇」と「尊皇」の違いとか、この台本が書かれた昭和初期には観客には
共通認識として通じていたんだろうけど、スイーツ(笑)層の若い女性客は果たして
それを意識して見ていたのかどうか。

水戸家出身の慶喜がなぜこれほどまでに苦悶するのか、ってことを背景には
「水戸学」の存在が前提にあるわけで、それに触れずにハナシを進めてしまうから
寝てしまうお客さんが出ちゃうんだよね。

大方のお客さんは、あとの2つの演目を楽しみに来てるから、この演目はツマみたいに
思ってる人が多いんだろうけど、そういうふうに扱っちゃうのはもったいないほどの一幕。


二幕目は、ご存じ「勧進帳


富樫 勘三郎  弁慶 仁左衛門  義経 玉三郎
大看板勢揃い!

前の方だったので、3Fでも花道がスッポンのところ位までは見えて、弁慶の名乗り
までは大丈夫なんだけど、義経の登場シーンは見えず。

このハナシはこれがキモになるところなんだけど、見たければ
一階席に行くしかないから、文句は言えないなぁ。

今の歌舞伎界で考えられる最高のメンバーが揃ってるんだから!!

いい舞台だったなぁ・・・

三幕目は「浮かれ心中」
井上ひさしの小説を舞台化した作品

もう、最初から最後まで笑いっぱなし

最後の宙乗りはもうバカバカしすぎて・・・
まさか歌舞伎座であんな曲を聴くとは思わなんだww

前の幕の富樫とはうって変わって、コミカルな演技を見せて
勘三郎はホントに楽しそう!

この演目は、またどっかで再演しないかな〜。

最初から最後までハズレ無しで大満足
これだけのあたり狂言なんだから、連日大入りなのは納得できるなぁ。
土日は一等二等も含めて全て売り切れなんだもん。。