「グラン・トリノ」

ここのところ、どういうわけか「グレンラガン」「ミルク」「パニッシャー」「レッドクリフ?」
「バーンアフターリーディング」「ザ・バンク」「おっぱいバレー
と興味ある映画がドドドっと封切りされて、なかなか見るのが
間に合わない状態・・・
クレヨンしんちゃんも気になるけど、さすがにそこまでチェックする時間は
無さそうだから、DVDでいいか。

東京で見そびれちゃった、「フロスト・ニクソン」「アルジェリア1959」は
地元の単館で見られるらしいので、そっちも予定チェックしておかないと・・・


んで、昨日見たのがこの作品 ↓

グラン・トリノ
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/


アメリカで大ヒットということで、期待して見に行ったところ
これがなんと大アタリ!

アカデミー賞ってことで、期待してたけど、「・・・・・」だった
スラムドッグ・ミリオネア」に比べると、段違いの面白さ!

今のところ、今年観た洋画の中ではダントツ1位の作品

イーストウッドが俳優業引退を宣言してしまったので
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/03/30/02.html

これが主演作としてはラスト作品になりそうだけど、ラストを締めくくるに
ふさわしい、まさにイーストウッドの真骨頂と言った名作。

画作りとか、題材とか、台詞とか、クサくて・・・
いや、確かにクサいんだけど、そんなもんはイーストウッド演じる
主役のジイサンの前には全てがどっかに行ってしまう。

CGと特撮で爆破するだけがハリウッドじゃない。
イーストウッドという希代の名優によって紡ぎ出されるこういう作品
こそハリウッドの至高だと思う。

ラストシーンは・・これこそが漢(おとこ)の人生

ローハイド、ダーティ・ハリー、そしてミリオンダラー・ベイビー
を経てたどり着いたイーストウッドの終着点がこの作品

イーストウッドはもう78才だそうだけど、これまでの
映画人生の集大成とも言えるような円熟の名演には、ただひたすら
感じ入るものばかり!

NYタイムズが「なぜこんな映画が作れるんだ!」と絶賛していたけど
まさにその通りだと思う。

「人種差別」というデリケートなテーマを扱いながら、ここまで感動的な作品に
仕上げたのはさすがイーストウッドと言ったところ

ホントに今年みた洋画の中ではぶっちぎりの一位
是非とも映画館に脚を運んでみることをオススメします。


http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090203
ホントは見る前に町山さんのポッドキャストを聞いているとより面白いんだけど
残念ながら番組終了で、もう聞けないので、ざっとこれを読んで背景だけでも
わかってから見ると、理解しやすいかも。